憑き物

まあ憑き物筋に関しての詳しい御話は遠野物語等に譲るといたしまして

憑き物とは読んで字の通り、「人に寄り憑く」モノである。大概が動物霊であるようだ。キツネとか犬神とかが一般的ですか？
これを血筋で代々継がせている場合、その血統を憑き物筋と呼ぶ。憑き物筋は女系で遺伝していくそうな。

憑き物筋の憑き物は憑いた人に様々な恩恵を発揮する。たとえば富を呼んだり、予言をしたり。でも大抵の憑き物は次第に増長し、悪事を為すそうな。これも結局は「富んだ家系に対するやっかみ」が生み出した産物なのやもしれん。

とあるエロマンガで「管狐が女性器に棲みつく」という表現をしたものがあったが、あれは憑き物筋が女系であること、竹筒や巾着といった入れ物に棲まうといった管狐の伝承を、面白くアレンジしたものであったと思う。ああいうのは本気で感心するね。

ここで言う憑き物に、人間の霊は考えないほうがいいのだろうなぁ。あと巫女に憑依する御使いも、あえて別記しないとなんか罰当りな感じがする。
たとえそれが同じ御狐様であってもだ。