呪術の存続

書いてたら別物になったので分割。
１個古い『高い＝偉いのはグローバル？』も併読していけると幸い。

「擬人化」って物に精霊が宿る、物自体が神であるという概念に似ているな。似ているどころか、基本的には同じところから派生しているのではないかと思わんでもない。
服装や性格を「属性」という分類によって記号化するということは、呪術形式の「礼」に似たものを感じないではない。具体的に言えば「眼鏡をかける＝真面目そう」というイメージは、「白い服を着る＝穢れていない」というのと同じだよなっつーこと。
「白い衣を着て湧き出したばかりの滝の水に打たれることで、穢れを払ったとみなす」という概念は「ポニーテールで半ズボンを履き一人称をボクとすることで、活動的な少女という記号を付加する」のと同じであるまいか？
呪術というのが日常生活に密着して生まれてきたのだから、日常から同形式へ再発生するのはおかしなことではない。そう考えると、現在の純粋な呪術というのは我々ヲタクの中に見出せるのかもしれない。
よし、色々小分けして考えてみるじぇ

高い＝偉いのはグローバル？

書き終わったら別の文が混じってたので分割する。
新しいほうの『呪術の存続』も併読していただけると幸い。

天使は「天からの使い」の意味だ。
御使いというのは神の使いなわけで、つまり天＝神。
太陽神信仰やらなにやらならば、神様は高いところにいるよってのは理解できる。実物が光ってらっしゃるしな。
ああ、無論天使ってのは日本語なわけで、これをもってユダヤ系唯一神教を云々するわけではないけども。
立ち位置が高い＝視界が広いっつーことであり、為政者が高いところにいるっつーのは、元を正せば指揮者が集団を視界に収めるために高所に立ったことから始まるのだと思う。注目もされやすいしな。あと背が高い≒体がデカい≒力が強い、という暴力論もあったのかもしれん。
ともあれ、「神様は空にいらっしゃるよ」というのは、偶像崇拝よりもはるかに優れた信仰方法だと思うのだがね？　やはり形あるものは純粋なイメージよりも説得力を持ってしまうのだろうか。
神とは普遍存在であり「空にも居る」というのが正しい、とか言っても理解できる、理解したい奴もさほど多いとは思わんがな。だいたいそういう小理屈がこねまわせる奴は、あまり信仰とか必要としない気がする。

ともあれよ、日本人は太陽神を主神にもつ（誰それ？とか聞くなよ）多神教徒なので、高い＝偉いは結構身近に伝わってきたのかなと思うのだが、これって世界的分布とか考えるとどうなんだろうね？

原子力発電は賛成だが核兵器は好かん

以下ニュースより抜粋
『金次官は会談の席で、ヒル次官補が「核査察を段階的に行うべきではないか」と持ちかけたところ、「そんなものはすべて省略して核施設と核兵器まで全部爆破し、なくしてしまうから」と応じ、その場合は「米国は何をしてくれることが出来るのか」と迫った。』

核兵器も核施設も全部爆破するそうです。
爆破！！
本当にやってくれるなら、被爆者の治療への支援と北朝鮮追悼祭くらいしても罰は当たらないんと違いますかね？
でも日本に近い国ですので、核兵器での自爆テロはおやめください。たとえ自国内で爆破されても、絶対にこちらもなんらかの影響くらいますんで。

俺としては、一番いいのは「北朝鮮が核兵器捨てたら、全世界の国も核兵器捨てます」なんだがな。

考えないということを考える

中学の時、「考えるということ」という遠藤周作の文が国語の教科書に載っており、非常に面白くなかった。
さて、昨日の自分の文章を読み直して考える。

その身を危険に晒せと？

自殺しようとした女性を助けたお巡りさんが、意識不明のまま亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

本題。
それは、いい。亡くなられたのは本当に残念だが、一つの命が救われたのだし（自殺志願者の、ではあるがな･･･）、そのことをどうこう言う気はない。立派なお巡りさんであったと思う。
首相。「お父さんを見習って頑張ってください」ってその息子に言うのは、その身を危険に晒して人のために尽くせと？

警官が市民のために命を投げ打つのは（別に投げんでもいいがな、命を危険に晒すのは、で可）、一種義務かもしれんが、強要はできんと思う。だがその身を張って命を救わんとし、立派に救命なさったことは非常に良いことだ。亡くなられたのは、何度も言うが本当に残念である。
だが、それを見習えと？　まあ感想や判断は各人様々有ろうがな。命をかける、身を張るというのは自由意志でやるべきであって、誰かに期待されたりするもんじゃないと思うがどうなんだ。それを期待した奴は「おまえ、死地に行けよ」と言っているのと等しいのだぞ？

自己犠牲を美化するな。誰も犠牲にならないのが一番なのだ。