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適当に駄文。 書き物は妖怪メイン・・・でもないかも。 TRPGとか電源ゲーとかの話も。
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第2回予定予告:車輪の下の下

ねえ旦那、旦那おまわりさんなんですってね。じゃあ聞いてくださいな。あれから怖くて眠れやしないこの話。
このまえ店の帰りにね、車に轢かれかけたんですよ。いえ自動車じゃなくて人力車。
ごめんなさいね、こんな席でこんな話をしちゃってねぇ。でも誰かに話したいのに、話せなくてね。
だってその人力車、誰も引いていなかったんですよ。勝手に走ってたのさ。
御疑いかい、旦那。だったらあたしの命の恩人に聞いてくださいな、誰にも言わないって約束したの、怒られるかもしれないけれど。あの大道って将校さんにさぁ。


付記
予定は未定にしてやっぱり変更したものナリ~

+ + + + + + + + + +
 神田オペラの事件より数日後の早朝3時。PC達が全員寝ているのを確認して、加護判定。
 小夜子、越智、明日江の3名が成功したので、夢の内容を語る。
 どこからか歌が聞こえる。いつかどこかで聞いた気がする。いや、歌に聞き覚えがあるのではない。歌っている存在を君たちは知っている。かつてそれを求めて戦った気がする。それを消し去らんと戦った気がする。それとともに戦場をかけた気がする。
小夜子:「歌声に聞き覚えはありますか?」
GM:「うん、希望(のぞみ)の声だよw」
小夜子:「起きるー!w」
 小夜子の部屋の中で、希望がバレリーナのように片足を上げてクルクル回っている。早朝3時だというのに、歌付きで。
小夜子:「何をなさっていらっしゃるんですの!?」
希望:「オルゴールってあるじゃないですか」
小夜子:「は?」
希望:「蓋が開いたらお人形がクルクル踊って音楽が流れますわね? でも音楽がなかったので私が歌いましたの」
小夜子:「何の蓋が開いたんですの?」
希望:「という夢を見ました」
 いやもうPL達の笑うこと。
小夜子:「で、自分の部屋で寝ますの、ここで寝(気絶させられ)ますの!?」
 などという脅しも無視して話を続ける希望。昼間に田舎から母親が様子を見に来るらしいのだが、友人ができたのかなどと心配するので、小夜子を連れて行きたいと言うのだ。いや、実際友達いないだろう、希望の性格では。
 しかし小夜子は「親の顔が見たい」という理由でこれを承諾。安心したのか希望はそこで爆睡。しかたなしに自分の寝台まで運んで一緒に寝る小夜子。


 さて夜が明けて、皆の行動を聞く。

 越智はコネのある警視庁猟奇課へマグネタイトバッテリーを見せに行き、軍のことは話さずに前回の事件を報告。なにやら超常現象に巻き込まれたと見た猟奇課が、越智に自分たちの課へ配属を変えないかと持ちかける。
越智:「デスクワークが少なくなるならいいぞ」
 いいのか。なんやかやで配属替え終了。これで越智はマグネタイトを換金し、装備を売買できるようになりました。

 春原は夜遅くまで仕事・・・っつかパーティだの乱痴気騒ぎだのがあるので、朝は寝ているのが日常なのだとか。

 小夜子はロードワーク。希望の母親が来るまで時間はある。

 明日江もロードワーク。しかしジョギングしている後ろから、黒い帽子に黒外套の男が早足で追いかけてくる。ちなみにゲーム内は5月。つかず離れずで後ろを付回す男に明日江が声をかける。が、御互いに日常会話しかしない。そこへ小夜子が通りかかり、怪しげな男と目をつける。
小夜子:「顔を覗き込みます」
GM:「加護判定。成功? 男の顔は別に特徴も無い、とうわけでもないのに目を離すと特徴を忘れてしまう」
小夜子:「悪魔?」
GM:「さあ? 少なくとも普通の人間ではないけど」
小夜子:「貴方はどなたですか?」
男?:「わたしはわたしです。ところで、あなたはどなたですか?」
小夜子:「私も私ですわ」
男?:「哲学的ですな。では、君は何ですか?」
明日江:「僕? 僕は、柔道家です」
越智(のPL):「では柔道家はあなたですか?w」
明日江:「はい、柔道家は僕です。すなわち僕が柔道です!」
 爆笑しだすPLたち。しかし・・・
男?:「では世界とは何ですか?」
明日江:「世界とは僕です。つまり、柔道が世界なのです」
小夜子:「なにこのカオス?」
 いやいやいや、素晴らしい。俺は明日江のPL氏を過小評価していたようだ。他の人間なら何か質問し返すだろうが、彼ならなにか言ってくれるとは思っていた。しかしここまで迷わず答えらしきものまで返せるとは、実に素晴らしい。
 呆れて立ち去った小夜子を放って、男はさらに質問を続ける。
男?:「まきますか、まきませんか?」
 別にメイデンネタがやりたかったわけではないのだが、次の答えを引き出すのに有効だったので。
明日江:「まきます!」
 うむ、そう答えるだろうな。では続けて
男?:「あけますか、あけませんか?」
明日江:「あけます!」
男?:「ころしますか、ころしませんか?」
明日江:「・・・し、締め上げます!」
男?:「素晴らしい! ではあなたに、これを差し上げましょう」
 明日江が受け取ったのは、ゼンマイのネジ。何度も言うが、別にメイデンネタがやりたかったわけではない。
 さて、ここで明日江の覚醒判定。目標値は40!
明日江:「失敗! 命運で振りなおし、失敗!」
 おいおいw
明日江:「振りなおし、ファンブルー!!」
 ファンブルなら別のイベントが用意してあるよと伝えた所、じゃあそれでいいや、ということに。
 ネジを受け取った明日江の意識が、上から下まで一気に突き抜けた。空と大地が一本に繋がる。その不思議な感覚の中を、明日江の意識が落ちていく、落ちていく・・・そして頭上で声が聞こえた。
「道の真ん中に穴ぁ開いてっぞぅ。あぶねーから埋めとけ埋めとけー!」

 さて地下に消えた明日江の運命は? それは第二回の3(多分)のお楽しみ。
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いつもは別のハンドルを使っている。
某MMOの属性武器の通称と同じなのは嫌なので、こっちを名乗る。
某大学RPG研究会OB。
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